小児治療・Pediatrics 
1.小児の施術
  
カイロプラクティックでは
  日本では小児カイロという言葉はまだまだ馴染みがなく、「安全なの?」「怖そう?」等の認識が圧倒的
だと思います。
しかし海外でのカイロプラクティックには、小児科や神経内科などの分野が学術として存在し、実際の
臨床で沢山の人々に貢献をしています。
   そんな海外の小児カイロの分野も1979年位迄は、小児科医や
カイロプラクター達の間でも小児の施術に対して不安視する声が圧
倒的でした。しかし、実際に研究が進むにつれて評価も少しずつ変
化してきました。
今日では国によって、約20年程小児科医と共同の研究が行われ
たりと、更にその安全性や効果が飛躍的に向上してきております。
    又小児の施術の反応は、成人と比較してもとても早期に大きな
変化が見られる事が多いのが特徴です。
   

鍼灸では
赤ちゃんや小児への接触は、子供の人間形成にも大きく影響します。
当院では小児鍼という刺さない道具を使い、夜鳴きや疳の虫の症状のある子供に刺激をしていきます。

猿の赤ちゃんに金網で作った母猿からミルクを与えた猿では、成長したあとで異常行動が目立ちましたが、ぬいぐるみで作った母猿からミルクを与えた猿では、普通の猿と何ら違いがなかったという実験が、むかしアメリカでされたそうですが、これは触覚という感覚の刺激の有無によるものです。

スキンシップがない子供は、どんなにミルクだけ与えられても、生きてはいけないという研究結果もありますが、これは皆さんも感じるところがあると思います。
感覚器官への刺激はこれだけ成長にとって必要不可欠なものなのです。
小児鍼やマッサージは、夜泣きという一つの現象を防ぐだけでなく、その後の子供の人格形成にとっても大切だと判ります。 

 
 また、体質的に弱く、成長期にスポーツ中の怪我が多いお子さんなどに定期的なお灸なども行っております。



2.当院の小児の施術は


当院の施術は主にオーストラリアの小児カイロの検査・治療プロトコールを使用しております。
これは※求心性入力障害(dysafferentation)の改善を目的としています。

これは特に会話による問診が出来ない様な乳幼児等にも応用可能な内容で、主に神経学的な検査を
ベースに系統化されており、施術は脊髄視床路や網様体より大脳皮質への刺激を意識したものとなっ
ております。発達障害にも対応しております。

又症状により、当院オリジナルの免疫学的な機能向上の為の施術も併用致します。
いずれもとてもソフトな刺激で痛がる事はまずありません。   
    

対象の症状(鼻炎・喘息・アレルギー体質・運動機能異常・姿勢不良・身体の痛み・発育の問題等)は
とても多岐にわたりますが、薬による治療法とは異なり、その根元にある身体の神経機能の働きを正
常にさせ、自己免疫力を向上させる事に主眼をおいております。
また、10年以上の小児治療の経験により、乳幼児から小学生まで沢山のお子さんを施術させていただいて
おりますので、ご安心してご相談ください。

※身体の各神経が脳の皮質に情報を伝える際に、適切に伝達出来ない状態(機能異常)
(病理の治療ではなく機能異常です。)

3.成長痛って

お子さんが何処かが痛いと言うと、とかく成長痛?と思ってしまう親御さんが多い様に思います。
しかし骨端症(osteochondrosis)という成長過程の骨端の軟骨や骨に発症する阻血性(血液が届
かなくなる)の無腐性壊死性(avascular necrosis・血液が届かなくなって組織が死んでしまう)疾患の際
はとても大変な事になります。 
この様な時は、全てX線の所見によって診断可能ですので、一度病院での検査をお勧めします。
代表的なものは以下の通りです。

阻血性・無腐性壊死性によるもの


1.ペルテス病 Perthes disease
発育時における大腿骨頭の血行不全による、大腿骨頭核の阻血性壊死。

2.ケーラー病 Freiberg-Koehler disease
4〜8歳の男児に好発する足舟状骨骨核の一過性の無腐性壊死であり、2年ほどで自然治癒する。

3.パナー病 Panner diseas
小児に発症する上腕骨小頭の無腐性壊死で、特に少年野球のピッチャーに好発する。

臨床上良く見られる外傷性やバランスの問題によるもの
4.オズグッド・シュラッター病 Osgood-Schlatter disease
大腿四頭筋の収縮を過度に繰り返すことにより膝蓋靱帯の付着部が過度な刺激によって損傷。

5.ショイエルマン病 Scheuermann=若年性亀背
思春期に見られる脊椎後彎症。

6.Sinding-Larsen-Jahanson病
大腿四頭筋の収縮を過度に繰り返すことにより膝蓋骨下端が過度な刺激によって損傷。

7.Sever病(踵骨骨端症)
正常発育の変化でなるもの。

 その他
8.パンナー病(踵骨骨端症)
肘関節の上腕骨小頭と呼ばれる部位の骨端核の障害です。

                

このような症状はありませんか?

○ 姿勢が悪い ○ かんの虫、夜尿症
○ 立ち方、走り方がおかしい ○ すぐに「疲れた」と言う
○ からだが堅く、持久力がない ○ 朝に弱い、あくびが多い
○ すぐに腰掛けたがる ○ 怒りっぽい、かんしゃくを起こす
○ アトピー性皮膚炎、花粉症などアレルギー ○ 食欲がない、元気がない(虚弱体質)
○ 食事の好き嫌いが多い ○ 腰痛や肩こり
○ 子供の元気らしさ、笑顔が少ない ○ よく咳をする、気管支が弱い
○ 体温が低い、汗をかかない ○ 風邪をひきやすい
○ 頭痛を訴える ○ 胃腸が弱い
○ 中耳炎 ○ 喘息

  生後数ヶ月のお子さんでも保護者の方と一緒に検査を行いますので安心です。
乳幼児の場合は特に会話が出来ない分、より神経学的な
検査が重要になってきます。
検査は病理の除外・発育の問題・神経/髄膜の機能異常
を評価します。

 
検査の様子です。
問題を評価し、原因の部位を特定していきます。 


実際の施術
 発育の問題や運動機能、本来の機能の改善に
神経機能や姿勢の改善などを行います。

 噛み合わせや頭蓋などからの影響からも身体への
問題はおこります。