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なぜなるの?顎関節症

1.顎関節症とは
 顎関節症とは、顎関節・咀嚼(そしゃく)筋系より発生する下顎の運動制限・関節雑音・顎関節痛・顔面痛
 (頭痛、歯痛)運動範囲制限・つっぱり感・偏位(ずれ)等の症状の総称を言います。
  発症年齢は15〜20代前半の青年層からが最も多く、男女比は1:3とか1:9などと言われており女性
の方が圧倒的に多い様です。
  顎関節症の研究は国内外で沢山の研究者によって長年研究されてきましたが、とても難しい分野である
 為か沢山の意見があり、まだまだ解明されていない事も多いようです。
治療のアプローチとしては、口腔外科、歯科、整形外科などでは、マウスピースや歯列矯正などが一般的
に施され各徒手療法などでは全身の機能構造的なバランスの改善からアプローチする事が多いと思います。
  
        
2.なぜなるのか?

   難しい分野ながらもいくつか分かってきた要因もあります。
  それは、殆どのケースは複数の要因が重なっており、発生因子(発生の原因)素質的因子(引き金に
  なった原因)、持続因子(治らない原因)の全ての解決が必要な事です。以下の複数の要因を持ち合わ
  せている事が多い様です

      外傷 転倒などによる顔・顎への衝撃
   全身的な病気 変形性関節炎、リューマチ、痛風
   遺伝的問題 因果関係は不明
    ストレス 歯ぎしりなど
   性ホルモン 女性ホルモンの影響?
     老化 加齢による骨関節症
   不正交合 悪いかみ合わせ
     習慣 爪を噛む、歪んだ口の開閉クセ
     姿勢 悪い姿勢による頭・首・顎部の筋肉の緊張

   
当院でも歯科医の先生に歯科的問題の患者さんを照会させて頂いたり、顎関節に関して教えて頂いておりますが簡単に歯の高さを調整すれば良いと言うわけではなく、習慣・姿勢・精神的要因のケアもとても重要だとおっしゃっております。とても複雑ですね!

3.よくあるケース(関節円盤の問題)

   「口を開けるとカクッと音がする」・「あくびをすると痛い」・「大きく口が開かない」などは関節円盤という
   組織が問題の事があります。通常上顎と下顎の間にある関節円盤が口の開閉の際、スライドして顎の
   動きをサポートしているのですが、この関節円盤がズレたり、滑りすぎたり、変形したりすると、開口の
   際、前方に行きすぎてしまった時にカクッと音がしたり、変形などにより正しい動きが出来ずに痛みとし
   て発症する事があります。
               
          上図の様に開口時、最初に回旋運動。次に前下方の平行運動をします。
         
                    閉口時                  開口時 
        上図の様に平行運動時に、関節円盤が正しい動きをせず、ズレて前方に乗り                              上げてしまうとカクッと音がしたり、痛みの原因になります。 

4.セルフチェック(見極め)

   では予防として、どうやって顎関節の機能異常を判断すればいいのでしょうか?
  簡単な方法をご紹介します。
  まず図1の様に左右人差し指を耳の穴に押し込みます。そして口の開閉を数回大きく行います。
  その時、指に斜めの動きや強弱など、左右差を確認します。強く感じられる方に関節が偏った動きを
  している可能性があります。
   次に図2の様に口の開閉の動きを、鏡の前で見てみましょう!ほぼ真っ直ぐな動きなら問題ないで
  しょうが
斜めやS字(逆S字)などの場合、何らかの原因で顎関節に負担のかかるクセがある事が分か
  ります。
       
                図1                          図2
5.どうすればいいの? 

 歯科的問題は専門家にお任せするとして、身体の構造的な対応についてお話します。
 まず下の図1の様に通常重い頭部を支える為に、筋骨格的に矢印の様に沢山の重力的な姿勢を支える
 力が働いています。(小難しい話は省略します。)
 それをふまえて次に図2の様な姿勢の癖があるとします。何となく「顎関節の動きにも悪い影響がありそう    だな」ていうのが分かると思います。試しに左右どちらかの肩を極端に上に上げて見て下さい。その状態だ
 と左右均等に噛めないのが良く分かります。
 構造医学的にはそんな改善をしていきます。
 又必要に応じて、関節円盤の動き・位置的矯正を行う事もあります。
             
               図1                     図2

   最後にいくつかある中でご自分で出来る保存的対応のうち、代表的な1つをご紹介します。
   まず上向きに寝て割り箸を横向きにして、出来るだけ奥歯で噛み約30分じっとしています。
   それがどうしても面倒だ!という方はその状態でゆっくり左右に顔を回します。(約10分)
   これにより、咀嚼筋や顎関節まわりの筋肉の癖の矯正になります。

   ※痛みがある様な時は、中止して下さい




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