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肩の痛み

58歳女性。1年位前より特にきっかけもなく
始まった右肩の痛み。痛みはズキッツとし疼く
様な感じ。
当初は腕を前方に上げる事のみ辛かったが、
今はあらゆる方向の腕の挙上が痛む。
殆ど手が上がらない。
服を着るのにとても困っており、あまり手を動
かさなくなってきている。
病院で痛み止めを処方され、一時改善しかけて
いたが、又ぶり返した。
肩や首の外傷歴はない。
臨床
肩の痛みは明らかな外傷がないと直ぐ五十肩等と決
められがちだが、同意の診断名だけで少なくても癒着
性関節包炎/滑液嚢炎・関節周囲炎・閉塞性滑液嚢炎
・硬直肩・肩甲上腕関節周囲炎・デュプリー症等かなり
の数があげられる。
定義や治療法も専門家の間でも様々な議論がされて
おり、明確なものを確立するに至っていない。
よって毎度肩の痛みでも行う事は全く違ってくる。

バイタルサインと瞳孔の対光反射、軟口蓋挙上検査等
により自律神経の異常は見られない。よって交感神経ジストロフィーは除外出来る。
触診により棘上筋と棘下筋の疼痛と萎縮あり。
二頭筋と三角筋の弱さが感じられるが痛みの為、検査
出来ず。肩甲下筋の強いスパズムあり。
上腕骨の可動検査も痛みの為、正確には出来ない。
大結節と結節間溝の疼痛、肩甲上腕の協調性の欠
如、二頭筋の上腕骨頭の引き下げ機能の低下あり。
長期の症状の為、発症時の二頭筋や棘上筋の炎症に
より運動の制限〜隣接する滑膜の肥大化による血管
の増加〜癒着〜滑液嚢や関節包の変性等複数の要
因が幾重にも重なっていると考えられる。
はっきり言って発生秩序は分からない。

施術は、協調運動の改善と上腕の変位の矯正、癒着
の改善を一つ一つ状況を確認しては、施術を行うとい
うとても大変なものであった。
初回は殆ど原因の探求と施術プランの説明で効果は
2割位の改善。
2回目以降、具体的な施術が出来、多少の痛みはある
ものの可動域は殆ど正常になる。次回の来院時に多
少戻りがあるが、4回目にはほぼ解消した。
肩の痛みの際は、内科的な問題や頸部からの関連痛
等のケースもある為、初回の見極めにとても時間がか
かる。
施術をして毎回感じるが、生活習慣を変えないと再発
しやすい事と日常の肩の動きの悪さ(可動域の最後の
15〜20°)を感じたら、直ぐ処置をする事。
この二点を強く強調したい。




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